宿泊先はとりあえず「AirB&B」!
旅行の計画を立てるのに一番大事な「宿泊先」。これは自分の場合、たいていAirB&B(エアービーアンドビー)を使うことが多い。
AirB&Bのメリットとしては、
①安い宿からゴージャスな高い宿まで、選択肢が豊富 ②前日までの無料キャンセルが可能なものがある(宿によって条件の違いあり) ③宿のロケーションや予算など、ソート条件がカスタマイズしやすく、比較検討が容易 ④一般的な商業ホテルと違い、ローカルな宿が多く、個性的なホストがいたり、交流もあったりして、旅の思い出もひとしお。 ⑤チャットなどでホストに容易に連絡しやすく、困った時などにフレキシブルに対応してくれることがある ⑥口コミを見れば、ホストがどんな人か、あるいは宿泊者がどんな過ごし方ができたかなどを知ることができる
AirB&Bのデメリットとしては、
①宿によってはハズレの宿もある(価格に見合ってないと感じることがある) ②宿泊申し込みをしても、宿側が宿泊オファーを拒否することもある(あまり詳細はわからないけど、たいていは宿側が日程的に受け入れできないため?) ③ホテルよりも一般家庭やアパートメントの間借りに近い?ため、セキュリティ面では宿泊者側の注意が少し必要(宿によりけりで、しかもあくまで自分の主観)
旅行といっても、日によっては、日中はほとんど外で観光、宿ではシャワー浴びて寝るだけ…ということもあるので、そういう時は必要最低限の設備の整った安い宿で予算を抑えることもあれば、外出をあまりせず、屋内でゆっくりしたいな、という日だったり場所だったりすると、少々価格は張っても、快適な高めの宿を使うなど、予算を極限に抑えつつ、状況に応じて好みの宿を選べるのが、AirB&Bでは簡単だと感じる。
AirB&Bでも宿の登録がないような田舎の場合はまずGoogleMap
ただ、そんな便利なAirB&Bでも、宿が登録されていない地方などの田舎は多くある。
そんな時は、(個人的に)今や生活には欠かせない「GoogleMap」アプリが大活躍。「宿泊施設マーク」をみて、大雑把に、自分が訪れる地域の宿泊施設をチェックできる。あわせて、駅といった、その地域における自分の旅のスタート地点からの距離感も把握できる。
また、たいてい地方の宿泊施設はBooking.comなど宿泊予約サイトなどで空き状況や価格をダイレクトに確認できるので、気になった宿泊施設の公式サイトや宿泊予約サイト(GoogleMapから直接リンクがあることも多い)を見ながら、良さそうな宿を予約する。なので、必然的に地方での宿確保に結構時間がかかってしまいがち。
そしてもうひとつ、旅の楽しみ方を広げてくれるのが、「Couchsurfing(カウチサーフィン)」。
ローカルの人と交流できる「Couchsurfing」
「Couchsurfing」を一言でいえば旅行者の交流SNS?といったところ。
自分は数年前からこのサービスを利用していて、海外からの旅行者との交流にとても興味があったので、自宅の空いている部屋を海外の旅行者(たいていはソロの旅行者かカップル)に宿泊用に貸したり、休みの日には一緒にどこかに出かけたりした。
一方、自分が海外に行くときは、宿泊者として、現地のサーファ宅に泊まったり交流したりもした。またメインのコミュニケーション言語は英語が多いため、自分の英語力を鍛えるには、このサービスはとても面白く、もってこいのツール。
ただ、2019年から始まった新型コロナの流行で世界的に海外旅行需要が少なくなってから、Couchsurfingのユーザの交流機会もかなり減ったみたいで、運営費不足からCouchsurfingアプリは有料化したみたい(有料化に関してはなんか賛否両論あるみたいだけど)。
自分もコロナ禍が始まってからはCouchsurfingを全くチェックしなくなっていたけど、この長期フランス旅行を決めてから、アクティブユーザとして復帰して、利用を再開することにした。月額200円くらいだけどまぁ別にいいかなと。
3月末くらいから、自分のプロフィールページに、旅行スケジュールを公開してみたけど、都合よく「ウチに泊まっていいよ」とメッセージをくれるユーザはいない。あまりに先のことであることと、時期的にフランスではバカンス真っ盛りで、アクティブなホストの数自体も少ないからかな?と想像。あと、コロナも未だ感染が続いていることもあるからかな?
一人、Nantesの同世代のサーファから「日本語を勉強しているんだ、よかったらウチに来てもいいよ」とメッセージが来てから、彼とはメッセージのやり取りをしている。つい最近Nantesに行く日程が決まったので、メッセージを送って見ると、その期間は彼もバカンスから帰ったばかりで、一緒に過ごせる時間があるとのことで、おそらく会うことになるかな。あとは、LyonとValenceのサーファからもホストオファーのメッセージが来て、彼らの宅に宿泊することに決定。
…と、運が良ければたまに向こうから「泊まっていいよ」とメッセージが来ることがあるけど、自分から積極的にメッセージを送らないと、たいていは見つからない(と思う)。レビューがたくさんあるユーザなら、信頼できる(会ってみたい?)人と判断されやすく、放って置いてもメッセージが届くことがあるかも。
自分のParisでの宿泊先の友人も、もともと、このCouchsurfingで知り合った友人(彼が日本旅行中に自分が宿泊を受け入れた)で、Facebookメッセンジャーでもよく連絡を取り合ってて、自分がフランス旅行に行くことを伝えると、「自分ん家に来なよ!何なら空港まで迎えに行くから!」と言ってくれて、とても嬉しかった。
一方、Paris滞在の後に訪問するNancyでは、数人のサーファにメッセージを送っておいたところ、二人、宿泊受け入れOKのメッセージをもらった(2泊と、1泊)。
後は、現地で訪問先のサーファにメッセージを送りつつ、運がよければ自分を泊めてくれるメッセージが届けばいいな、と淡い期待を持つばかり。
AirB&BとCouchsurfingの両輪で落ち着く
…というふうに、AirB&BとCouchsurfingは並行して使えば、フレキシブルな日程の組み方を可能にしてくれるので、宿泊費が抑えられる可能性があるばかりか、ローカルの人々と交流の機会が生まれて、旅を面白くしてくれるので一石二鳥。
仮に旅の途中でサーファが見つかれば、AirB&Bの宿はキャンセルすればいいし(だから予約の時には前日まで無料キャンセル可能なものを選んでおくようにしているし、以前ドイツを旅行した時は、直前になるとホストからメッセージが来ることが多く、断るのがすごく心苦しかった;)、運悪く見つからなくても、AirB&Bの宿は予約しているから、心配はいらない。
また、Couchsurfingばかりだとやはり相手にも気を遣ったり(お互いだけどね;)するから、気兼ねなく一人でいたい時は、予定通りAirB&Bの宿でゆっくりすることもいい選択肢。
こんな感じで宿の確保をしていくことも大事だけど、並行して考えておかないといけないのは何と言っても「移動手段」。
移動の基本は列車。が、列車予約アプリが機能せず
いい宿が見つかって、そこまで行くために十分な移動手段が提供されているか、を並行して確認しておかないといけないのは書いた通り。よほどの田舎でない限り、列車を使うことが多くなるはず。
パリ、ストラスブルグ、ボルドーなど、パリ国内の主要都市間の移動は、たいていローカル列車やTGVでの移動を前提に、まずはフランス国内のメジャな交通会社のアプリを調べてみると、「sncf connect」というアプリがヒット。おそらく日本でいう「JR」のような位置付けの列車会社が運営する公式アプリなんだけど、これがすこぶる使いづらい!
公式の交通アプリといえば、前にドイツ旅行時に大活躍した「DB Navigator」というアプリを自分としてはイメージするんだけど、その秀逸さを知っているだけに、この「sncf connect」アプリの使いにくさには驚いた。
あまり詳しくはここには書かないけど、(自分の所有している)クレジット支払いが2回目以降、処理を受け付けなくなることが一番の理由で(ウェブサイトでは可能との情報もネット上では散見されるけど、そもそもアプリとウェブブラウザを並行して使うと言うのがあり得ない)、UIも不親切で見にくいため、Paris→Nancy間のTGVのみのチケット購入だけで、「sncf connect」アプリはお払い箱となり、代替のアプリがないか探すことに。
そこで見つけたのが、「Omio」というアプリ。
「Omio」アプリの使いやすさ、優秀!
Omioはドイツのベルリン拠点の会社で、ヨーロッパ圏内の交通の予約システムではとても好評だとのこと。最近は北米やカナダにもサービス展開しているみたい。まず、Omioはアプリの使いやすさと、データベースの充実さ、画面の見やすさ(UI)が群を抜いている。クレジットカード払いのエラーも全くない(そもそもここで躓くようなことがあるとアプリとしての存在は不要…;)。
操作に関しては、メインとなる検索操作も至ってシンプルで、「出発地」と「到着地」と「移動日」を入力するだけで、それらの条件に合致する「列車」と「バス」、(国内では使うことはあまりないけど)「航空」の3種類の各便を列挙してくれる。地名は候補も出してくれるので、検索ミスもほとんどなし。
価格も便ごとに表示してくれるほか、「乗り換えの有無」「移動時間」も一緒に表示されるので、「移動の速さ」や「低価格」など、状況に応じて何が一番自分に最適かが一目瞭然でわかる。現時点(出発日の7月4日)で、すでに列車やバスを14つほど予約支払い済みだけど、公式(sncf connect) で購入する価格にサービス手数料がほんの少し上乗せされているだけで、そのサービス手数料を払う価値が十分にあると自分は思う。
ヨーロッパではFlixBusといったバスもよく使われるけど、列車で直通がない都市間でも、直通バスをFlixBusが出していたりと(しかも言わずもがな、バスは安い)、バスと列車を効率的に使い分けることができる。使ってみた感じ、列車での移動が提供されていない都市間は、便数は少ないものの、バスが出ていたりする。
話は変わるけど、最近フランス政府がコロナの再拡大を受けて、マスク着用などの市民への義務をまた再開するかもしれない…というニュースや友人からの情報もあるので、特に公共交通機関利用時はマスクをつけるようにしたいと思う。(これに関して、フランスの友人が「マクロンは選挙が始まる前はマスクなど規制を解除したくせに、選挙が終わるや否や規制を強めやがって!」と少し怒っていたw)
そして、旅程を計画中、FlixBusでも扱っていないもっとローカルなバスが必要な時がきた。
ローカルバスを使うしかないまち(予算をケチると)
自分の場合、旅の前半は比較的列車での移動が容易な都市ばかりだったから、Omioだけで事足りていたけど、8月中旬に、Toulouseから北部、Rocamadour やSaint-Cirq-Lapopie といった、結構な田舎に移動することになった(どちらの町も、フランス人が選んだ美しい村らしい。穿った見方をすると大人の事情もあるんだろうけど、それはそれとしていい機会がだから訪れてみようと思った)。
これらのまちまでは、駅から特別に(?)走っているバスがあったので、特段問題なかったのだけど、その後に訪問する「Lascaux」(ラスコー、高校の世界史か何かで習ったあの「ラスコーの壁画」の場所)がなかなかの曲者で、ラスコー滞在後の移動も含めて、いよいよローカルバスを使わざるを得ないことに。(タクシーなんて高くて無理…)
最寄りの駅からは遠いけど、ローカルバスが気合い入ってる!?
ラスコー、色々検索してみると、(まだあまりフランスの地方の仕組みを理解していないけど)Montignacという地域?に属していて、さらに広域のNouvelle-Aquitaineというところに属しているらしい。そのNouvelle-Aquitaineのバス情報を調べたところ、域内の都市間のバス移動が充実しているようで(便数はさておき)、使いこなせればスムーズに地方移動ができるかもしれない!
公式サイトのパンフレット(2022年夏用?)→ https://transports.nouvelle-aquitaine.fr/sites/default/files/documentation_files/Pr%C3%A9sentation-brochure_Estivales_2021-Cars%20r%C3%A9gionaux-Dordogne.pdf
また「Ticket Modalis」というアプリで、簡単にバスチケットが買えるようだ。しかも、「アクティベートしてから2時間使える」というような、区間は問わずに「利用開始から有効な時間」というチケットの料金体系なので、ルートと時刻さえ把握しておけば、それが2時間以内に収まる行程であれば、たった300円ほどでまちをバスで移動することができるみたい。
今回は、LascauxからEyziesというところまでバスが運行されているため、使うことに。所要時間も1時間程度。しかもこのルートは、(上記ラスコーも含む)世界遺産となっているベゼル川沿いを運行するので、なんか得した気分になりそう(笑)。
7月4日現在、Nantes以降(8月20日〜29日のシャルル・ド・ゴール空港)の宿泊や交通はまだ固まってないけど、この記事に書いたようなことを現地の空き時間にちょこちょこやっていくことになりそう。
今日のなまえ:「書きたいことを書き始めると記事が散らかってしまう難しさよ」君。