オルセー美術館に行こう
フランスの旅も、今日で4日目を迎えた。
モンマルトル周辺での観光を満喫した昨日に引き続き、今日もパリ市内を観光しよう。
昨日は曇り空で気温もそこまで高くなかったけど、今日は雲一つない晴天で、暑い!
いつものように最寄駅から列車に乗り、地下鉄に乗り換えて美術館の最寄駅に向かう。今日も「シャトレ駅(Châtelet)」で下車。シャトレ駅以外にも美術館の最寄駅はたくさんあるけど、たまたま乗り継ぎしやすい地下鉄の便があったのでここで下車。
昨日訪問したモンマルトル博物館で芸術の楽しみ方を少し知った?ため、今日も博物館に行くことに。
目指すは「Musée d’Orsay」(オルセー美術館)。Wikipediaのページに情報がよく整理されて、概要を知るには一番いいかもしれない。
これも実は、フランス語学習で使っていたDuolingoの例文に出てきた名詞で記憶にあり、しかも美術館とあらば、行くっきゃない!と思った次第。
オルセー美術館はルーブル美術館のちょうどセーヌ側を挟んだ対岸にある。
オルセー美術館に入館
美術館に到着後、すぐに窓口でチケットを購入し、入ってすぐのところに、各言語のオーディオガイド端末の貸出サービスがあったので、利用。追加で7€くらいだったかな?設定画面で日本語を選択しておく。
パッと見てもとても広いのがわかるんだけど、見えない部分にたくさんの作品が展示されているので、エリアは実際はもっと広い。
ずーっと見ていたい絵画ばかりで、自宅に欲しくなってくる(贅沢)。
エリアが細かく分かれているので、鑑賞済みのところとそうでないところをきちんと把握しておかないと、移動時間にちょっとロスが発生してしまう。
オーディオはとても役に立って、そのおかげで絵画の魅力に少しでも近づくことができる(ただ、中には日本語が準備できていない作品があったりして残念)。
すべての展示物がオーディオ説明対応しているわけではないので、そのときは掲示されているフランス語や英語の説明文を頑張って読んで少しでも作品の意図などをできるだけ理解。
どの絵画にも、独特のストーリーや背景、力強さや繊細さといった魅力を感じる。
気に入った絵画を少し紹介。
都会と田舎のダンス。並べることでそれぞれの魅力が際立ってる気がする。
一心不乱に作業を進める男たちの熱に混じって、削った木の香りが今にも漂ってきそう。
眺めるだけで気持ちが穏やかになってくる。
彫刻もたくさん展示されていて、絵画同様、鑑賞していると時間がたつのを忘れてしまう。
相当な時間、鑑賞してしまった。3時間くらいかな?でもそれくらい時間をかける価値があると思う。人によっては1日いても足りないってこともあるかもしれない。
ブティックに立ち寄って、ポストカードを買って退館。
美術館のポストカードは、作品がそのままポストカードになっていることが多いから、気に入っていた作品がカードになっていたら嬉しいね。
結構時間かけて見てしまった。時間も14時過ぎ。さて、お腹がすいてきたので、レストランを探すことに。
遅めの昼食
レストラン、美術館の周辺には結構レストランがあるんだけど、正午をとっくに過ぎているにもかかわらず、どこも人が多く、なかなか一人では入りにい(小心者)。あまり人が密集していないと思われる、美術館から少し離れたところに行ってみる。
ハンバーガのレストランが目に付く。”Frog Club”だって。ネーミングが謎だけど、そこそこ空いてるみたいなので、入ってみる。
若いお姉さんが少し暇そうにしていた。Bonjour!とあいさつして、空いている席に案内してもらった。
中はバーのような感じ。食事していてわかったけど、少ないながらコンスタントに客が入ってきている。時間帯によっては混雑しそう。ラッキーだったかな?
メニューを眺めて、ビールと、サンドウィッチを注文。
サンドイッチ、美味しいんだけど量が多い!毎回の食事がこの量だと確実に太る…
しばらく食べていると、店員のお姉さんが「どう?おいしい?」と聞いてきたので、「C’est bon!(おいしいよ)」と答えたけど「多すぎ」とはとても言えなかった(笑)
ところで、フランスのレストランで食事していると、店員さんがよく話しかけてくる。フランスだけなのかわからないけど、こういうちょっとした交流がとても嬉しい。お客さんの食事の時間を大切にする精神というか、フランスのレストランの文化なのかもしれない。
ポテトを半分ほど残し(ごめんなさい)、レストランを後に。Au voir!
…食い過ぎた。
混雑する正午の時間帯を避けて午後の食事にしたけど、この時間で満腹状態だと、夕食、食べれそうにないかも…;
腹ごなしに街中を散策して、夕方に帰宅。
帰りの地下鉄では、「スリにご注意ください」と日本語でアナウンスが流れた。わざわざ日本語で用意しているのは、やはり日本人が狙われやすいからか?
遊園地へGo!
帰宅すると、ギヨームのお母さん(クリスティーンさん)のいとことその息子さんが遊びに来ていた。息子さんは小学校高学年くらいの子で、ギヨームの妹(兄弟の一番下になる)と年が近いみたいでとても仲良さそうに遊んでいた。
なんでも今日は夕方、みんなで遊園地に遊びに行って夕食もそこで食べる予定にしているとのこと。場所はちょうど高速列車RERのターミナルがある駅のあたりらしい。
クリスティーンさんが運転する車に、いとこの母子、ギヨームの妹と自分が乗って、ギヨームとお父さん(マチューさん)はそれぞれバイクで行くことに。二人、ほんとバイク好きだな。
車内では、最近YouTubeで話題になっている歌や、自分が知っているフランスの歌手(pommeとか)についての話で盛り上がった。
マチューさんも到着して、一緒に遊園地の門まで歩く。
移動遊園地みたいで、定期的にここにセッティングされてるのかな?
いろんな場所を回って、妹たち二人が何に乗るかワクワクしながら考えてるみたいでめちゃテンション高い!
ジェットコースタはギヨームと妹、自分の3人で乗った。めちゃくちゃ久しぶりだったのでスリルを味わえた。おじさんにはちょっと刺激が強かったなぁ…(笑)
テンションの高い妹は、乗った後に自分を心配したのか「Ça va?(大丈夫?)」と聞いてきて「Ça va!(大丈夫だよ)」と返す。一番万能な挨拶だよね、Ça va。
ジェットコースタの他にも、高いところから垂直に落ちていくフリーフォールや、ホラーハウス、空中ブランコなど、かなりたくさんの種類のアトラクションが用意されていて、これは確かに大人も子どもも楽しめるなと感じた。
ジェットコースタに乗ったあと、「NASA ROTOR」なるアトラクションを発見。
見ればわかるんだけど、巨大な縦型洗濯機に人が入っているようなもの。
大きな円柱形の部屋に入り、部屋内部の壁に背中をつけた状態で、その円柱がゆっくり回転していき、次第にその回転がめちゃくちゃ早くなって、生じた遠心力で人間が壁にぺったりくっついた状態になったタイミングで、地面を離して、「無重力」を体験するという、誰得な(?)アトラクション。
そりゃ遠心力で壁にべったりくっつくから足浮くけどさ!NASAじゃねぇから。
みんなで乗ったけど、これはさすがに体がよくわからん状態になった(笑)
SURF PARTYは結構楽しめた(怖かったけど)。
遊園地内でみんなで夕食
夕食は、園内にいくつかあるレストランをクリスティーンさんやマチューさんが「ここにしようか」という感じで決定。バーベキューが売りっぽいところで、どことなくアメリカンな雰囲気。
マチューさんが「好きなものを注文してね」と言ってくれた。なんかどれも量がすごそうな気がして、いつものごとく食べきれない状態になるおそれがあったので、量が少なそうな「グリルセット」を注文。
グリルした数種類の肉がプレートで来ることを予想していたけど、まさかの生肉(豚・牛・鳥)と焼き石。なるほど、自分で焼いて食べて、ということね。これは量はそこまで多くなく、全部食べれそう。
ギヨームはめちゃくちゃでかい肉、妹はユッケみたいなステーキ(名前忘れた;)、結構びっくりするようなもの食べてた。
グリルセット、美味しかった。ごちそうさまでした!
この夕食に限ったことではないけれど、自分に対して食事をごちそうしてくれたり、家族のように接してくれて、本当にみなさんには感謝しかない…。
夕食のあとは、また園内をみんなでブラブラして、見つけたコナミのダンレボで遊んだり(コイン入れても動かないトラブルが起きて、いとこのマダムが管理人呼んで抗議したりw)、ナムコのレースゲームで遊んだりして楽しんだ。
たくさんの人の歓声や、肉を焼く煙のにおい。
落ちていく陽とは対照的に、それらはどんどん勢いを増していく。
こういう賑やかな夏のひとときは、久々だった。ふるさとの日本ではなく、遠いフランスの地で感じた、懐かしさ。
アトラクションの刺激が強過ぎたけど、若い頃の自分に戻ったような気がした。
今日のなまえ:「忘れられない、あの夏のにおい」