パリ観光初日、爽やかな朝の目覚め
長いトランジットを経て昨夜無事にカタールからフランスに到着し、パリ在住の友人ギヨーム宅で快適に眠ることができた初日、7月6日。これから一週間ほど彼の家族の家に滞在することになる。今日はパリ観光の初日。
朝8時頃に目覚めて、顔を洗って歯を磨いて、昨日夕食を食べたキッチンに行ってみる。
まだ誰もいない様子。フランス人の生活習慣をよく知らないけど、この時間はまだ寝てる時間なのかな?
部屋に戻って、荷物の整理などをしていたところ、2階から誰か降りてきて、台所も活気が出てきた。おそらくギヨームの両親かも。
ギヨームの両親とごあいさつ
緊張しながら部屋から出て、キッチンにいくと、焼いたパンやコーヒーの匂いが。新聞を読んでいる紳士と、冷蔵庫から何や出している婦人が。
自分に気づいて、お二人笑顔で自分に挨拶してくれた。やはりお二人はギヨームの両親。自分も早速フランス語であいさつ。
「Bonjour, Je m’appelle Kyusuke, Enchanté!」(おはようございます、私はきゅうすけです。お会いできて嬉しいです)
お母さんもお父さんも、普段どおりフランス語で話してくるけど、やはり難しい(笑)
そんな時は首を傾げたり、わからない単語を聞き返して、なんとか理解しようと頑張る。むむむ…。
お母さんは「クリスティーン」、とても生き生きした立ち振る舞いでお喋り好き。お父さんは「マチュー」、少し日焼けした声低めなダンディな方。
クリスティーンさんもマチューさんもめちゃくちゃ喋る!しかも声がでかい(自分が日頃声が小さいからそう思うのかも?)。
色々話してると、自然と一緒に朝食を食べることになって、皿やグラスはここよ、とか、ここにお茶やスナックが置いてあるからいつでも食べてね、とか、目玉焼き食べる?とか、バターもあるから使って、とか、クリスティーンさんが色々教えてくれた。
また、クリスティーンさんには昨日の夕食のお礼も伝える。
自己紹介や家の説明などをしたあとは、二人とも朝の日常会話に戻って、たまに自分もいくつか質問したりして、一緒におしゃべりしながらパンを食べる…というまったりした感じになった。二人とも、人を迎えるのにとても慣れているなぁ。
それにしてもお二人、話題が絶えない。仕事の話や家族の話、食材の話、とにかく喋る。朝はいつもこうなんだろうか。
セーヌ川まで朝の散歩
以前ギヨームから、うちの近くはセーヌ川が流れているよ、と聞いていたので、自分がお二人に話題に出すと、「歩いて2分くらいよ。行き方を教えるわ」とクリスティーンさん。一緒に川まで歩いて行くことに。
セーヌ川沿いを走る道路に下る道、なんでも、水量の調整?で、ごく稀にまで水が上がってくることもあるらしい。もちろんその時は道路は通行止め。
散歩中に、ギヨームとマチューは同じバイクの趣味があるんですね、とクリスティーンさんに自分が話題を振ると、「そうなのよ、倉庫のスペースを占有してばかりでうんざりよ」と愚痴をこぼす。わろた。
家に戻ると、ギヨームが寝ぼけ眼で起きてきて、ギヨームからも自分のことを両親に改めて紹介してくれた。
パンを買いに行こう
昨日、車内で自分がギヨームに「朝はパン屋さんでパンを買って食べたいな」と言っていたのを覚えていた彼が「近くにパン屋さんがあるから、行こう」と誘ってくれたので、またちょっと外出。
閑静な住宅地にある、チェーン店ぽい綺麗なお店。店内もいい匂い。いろんなパンが売ってあって、パン屋さんは朝は忙しいだろうなと感じた。ここでクロワッサンとパンauショコラを購入。
お店を出て、おもむろに彼が歩きながら食べ出す。え?家に帰ってから食べるんじゃなくて?(笑)
そして、自分の分のパンが入った袋を「Tien」(はい、君の)と言って渡してくれた。この「Tien」という言葉の響き、なんか、大の大人が言うと響きがかわいいんだよな。「ニヤン」?猫の鳴き声みたいで。
家まで戻る道を歩きながら食べるクロワッサン。うまし。
フランス人の朝食は甘いのが多い…のは本当かも?げふ…結構腹がいっぱいになった…。
家の最寄駅からパリまで、初の列車移動
家に帰って、少しお茶を飲んで、今日どう過ごすかギヨームとお互い伝え合う。彼はお仕事、自分はパリ市内に行って観光。
彼が「パリ市内に行くなら、自宅から駅までの行き方を教えるね」と提案し、一緒に最寄りの駅まで行くことに。ほんと、優しい。
最寄りの駅の名前は「Chatou-Crossy」(シャトウ-コワッシィ?)。どちらも地域の名前から来てるらしい。自宅から歩いて10分くらい。それじゃ、「On y va!(オニヴァ!)」(レッツゴー!)。
駅は歩いて10分くらいで到着。
スムーズにチケット購入から改札を通るところまでクリアできた。往復分をここで一度で買っておけばパリ市内の混雑した駅で買わなくてもいいと判断。パリ市内に行くときは毎回往復分を買うことにした。
彼曰く、チケットはよく壊れる(?)らしく、スマートフォンや金属などのそばに放置しておくと、磁気の関係で?機械が認識しなくなるとのこと。ふむふむ。そうか。
ここで一旦彼とはお別れ。Merci!お仕事、Bon courage!
早速RER(フランスの高速鉄道?)に乗車。1番線で覚えやすい路線だから、帰りも問題なさそう。
まずはルーブル美術館に行くため、最寄りの「Châtelet Les Halles」駅で下車することに。
出口は8番を目指せばいいっぽい(ルーブルの入口って書いてあるよね?)。フランス語勉強してよかったー!
ルーブル美術館到着!…がしかし!
駅の出口から歩くこと10分ほど、パリ観光の第1スポット、ルーブル美術館に到着。…がしかし。あまりの人だかりに唖然。
さすがフランスを代表する一大観光スポット。下調べしてなかったけど、予約しないと入れない…ぽい?まぁ入れたとしても相当待たないといけないみたい。ふらっと立ち寄るように訪れてはいけない場所だと学習した(遅)
スムーズに中に入るには、予約したほうがいいみたいで、数日先の予約状況をみてみると、自分がパリ滞在中は全て埋まっていることが判明(嘆)。
ルーブル美術館はこのフランス旅行一周して、パリに戻ってきた時に訪問することに決めた。
にしても、美術館でかいなぁ。建物を眺めるだけでもあっという間に時間が過ぎてしまう。
さて、気分を切り替えて、パリの街中を歩いて回ってみよう。GoogleMapの行きたいリストを開く。ルーブル美術館のすぐそばにある、気になっていた橋に行ってみることに。
セーヌ川に架かる橋を二つ、渡ってみよう
まずはPont Des Artsという橋。ちょうどセーヌ川が二つに分岐している部分にある。橋の上から東側を見れば、島を両岸に渡している「Pont Neuf」という橋が間近に見える。
西側をみると遠くエッフェル塔が見える。エッフェル塔はいつ行こうかな〜とまったり考えながら橋を渡る。
しかしこの橋、地の部分が木製なので、歩くと「カコン、カコン」と音が鳴る。所々、踏むと「おっ」と思うくらい沈むところがあってちょっぴりエキサイティングな橋。メンテナンス大変じゃないかな?人も多く通っているし。
続いて、Pont Des Arts から東側に見えた「Pont Neuf」にも足を運ぶ。セーヌ川と橋は深い歴史があるんだろうな。
フランス到着後初のシャペル訪問
次に、 Pont Neufを渡った先にある島に位置する「Sainte-Chapelle」を訪問。歩き続けてたので少し暑くなってきた。屋内でまったり見学するのもいいタイミング。
オンライン予約していれば優先入場できるみたいだけど、登録がめんどくさかったので、人もそこまで多くないし、10分ほど並んで入ることができた。
おそらくどこもそうなんだろうけど、以前フランスでテロがあってから、手荷物検査をする(厳格化?)ようになっているみたいで、ここも例外なく手荷物検査してから入ることに。
検査後は、念のためマスクを着用。空調もないし、エリアによっては密になっていることもあるので(マスクしているのは観光客の1割も満たないように感じる)。
手荷物検査を過ぎると、シャペルが目の前に。
シャペルは現在外装工事?中らしく、またシャペル自体が建物が密集するところに位置しているので、遠くから撮影するが難しい。早速中に入ってみる。
宗教には疎い自分も、こういう宗教建築物に圧倒される感動は、実際に足を運ばないと体験できないと常々思う。
入口には各種外国語の説明プレートが置いてあり、日本語も発見。手にとって読んだ上で見学すると理解が深まるはず(と思うが、自分は半分も読まずただただ眺めているだけだった…)。
シャペルの隣にあるPalais de Justice de Paris(裁判事務所?裁判所?よくわからない)にも入ってみた
Justice〜は人がほとんどおらず、ここのトイレは綺麗なはず…と期待し、トイレに行くと、やはり綺麗だったので、ここで用を足しておいた。
公園でひと休み
さて、そろそろ正午ごろになるけど、あまりお腹も空いていない。
どこかで休んで午後どこに行くか計画を練るか〜と思い、マップを開く。
少し歩くと、「Luxembourg Garden」なる公園があるらしい。マップで見るからに、かなり規模が大きいように思える。よし、行ってみよう。
Luxembourg Garden到着。やっぱでかい(語彙の貧弱さよ)。花や芝生が綺麗に手入れされて気持ちがいい。
ていうか、人がめちゃくちゃいるのに、解放感を感じるとか、どれだけでかいんだこの公園は。
気温も上がってきたので、途中で買った水を片手に、木陰を探す。
空いている木陰のベンチを見つけて座り、マップをチェック。お、ちょうど東に行くと、Panthéon (パンテオン)があるじゃないか!行くしかない!
パンテオンだけだと物足りないから、何か近くに面白そうなものはないかな、とさらに探してみると、「Curie Museum」なるものを発見。あのノーベル化学賞受賞者のマリキュリの博物館らしい。興味深いのでここも行ってみよう。
午後の散策へ
Luxembourg Gardenで少しゆっくりした後、パンテオン方面へ。
公園を出て10分くらい歩いたら、Panthéon パンテオンに到着。
でかい…デカすぎる。
正午くらいだったので、昼食の時間帯だからかあまり人がいないと思い(普段混んでいる状態がどれくらいかわからないけど)、すぐに入ることに。
チケットもオンラインだと優先して入れるらしき列があるけど、ここは窓口で購入する列に並ぶ。10分くらいで入ることができた。小学生らしき集団も入っていったので、社会科見学さながら…だろうか。
中に入ると、すぐに広いエリアに。絵(絵というと安っぽいけどどう表現すべきか)や彫刻、高い天井の芸術作品を見渡していると、厳かな雰囲気に包まれている。
天井の細かな装飾がとにかくすごい。床に鏡があるのは、見上げる首が疲れないようにするためかな?(おそらく違うw)
石(大理石?)の建築物だからか、外の暑さに対して、中はとても涼しいのもより厳かさを感じさせる。
下に降りていくと、迷路のような場所に出る。あまり詳しく予習していないけど、どうやら中心部から同心円状の各エリアに行くことができるみたい。
フランスの歴史に大きく功績を残した人々の墓(実際に眠っているのかはわからない)や、彫刻、パンテオンのこれまでの建設の歴史などが展示されていて、興味深い。
小一時間くらいパンテオンで見学をした後、空腹を少し感じながらも、昼食は後にしてマリキュリ博物館に行くことに。マップ見る限り、かなり近い場所。
博物館にはすぐアクセスできた。ここは大学の構内にあって、大学も放射線関係の研究施設があるみたい。
中では、キュリー夫妻(特に夫人のほう)の生涯を、関連する器具や書物などを展示して紹介している。
特に、キュリー婦人が実際に研究をしていたラボを再現しているところは必見(個人的興味)。
ブログ執筆は難しい
今日はちょっと欲張っていろんなところに行ってしまってちょっと疲れてしまった。
結局今日は昼食は摂らず、夕食はギヨームの友人宅でピザを食べることに(写真は何も撮っていなかった…うぅ…)。
友人らはみんな若く、自分より10歳以上若い!(よく考えたらギヨームともそれくらい年離れているから、そりゃそうなるw)
自分の歳を聞かれたので、「38歳」と答えると、「えぇっ!?」と驚かれる。まぁ自分は日本人としても痩せている部類だし、よく若く見られるので、想定内の反応。「ていうか君たちが体格よすぎなんだよ!」とは言えなかった(笑)
そんなに遠く離れた世代ではないとはいえ、若い人たちのノリというか、会話もほぼほぼフランス語だから、話についていくのに一苦労。もっとフランス語が話せれば、もっといろんな話題で盛り上がっただろうな…と、悔しい思いが。
他には仕事や日本のアニメの話とかで盛り上がる。友人のひとりがめちゃくちゃ日本のアニメに詳しくて、頭文字Dとかワンピースとか、自分のほうが無知で若干恥ずかしかったり。漫画やアニメも、最近はあまり見なくなったし、これを機会に意識して見るようにしようかな。
さて。
一日の出来事を書くのにこんなにも時間がかかるとは(そもそも中途半端な終わり方だよな)。もっとストーリーを削ぎ落とさないと、この先生きのこ…ゲフン。
…という具合に、まだまだパリ滞在は続く。
今日のなまえ:「あてなく歩く無計画旅もなかなかいいもの。」